うつ病は、老若男女関係なく発症する病気でよく知られています。現代人は他者に気遣う余裕もないくらい心が弱っていて、軽いうつ症状を持っている人は少なくないのではないでしょうか?
今日は、軽度のうつ病になっていた僕がどのように元気を取り戻したのかお話ししていきたいと思います。体験談を踏まえながら「なぜうつ病になったのか」などうつになった原因についても話していきます。
うつ病の症状が出ている時、大事なのは周囲の理解と、自分の症状を話す勇気だと思います。
上記記事に僕がうつ病を克服した本について説明しています。
結論から言うと、僕自身何も難しいことは何もしていません。そのため「誰もができる方法」になっていますので実戦向きです。
それではいきます。
目次
- まずゆっくり休む
- してはいけないこと
- した方がいいこと
- まとめ
1 まずゆっくり休む
うつ病改善に効果的なことは、心の休息です。
僕がうつ病を発症した時は、23歳で始めた事業が傾き始めた24歳の時でした。約2年間の経営で思うように売上が上がらず、日々の生活費にも困るようになっていた時です。
収入がないので日々の生活にもストレスがかかります。その上事業のことも考えないといけません。睡眠時間を削って実務に走ります。
日々の激務で体力は奪われ、正常な思考ができなくなります。思考に必要なエネルギーもない状態で、どうすれば改善されるのかを考えなければいけない状態です。
ある日、ついにエネルギーが尽きました。午前からのアポイントが入っているにも関わらず布団から出られなくなりました。電話がかかってきても電話で話す気持ちにもなりません。
「相手に迷惑をかけてしまった」と言う罪悪感と、エネルギー、体力が足りていない時の思考も重なり、マイナス思考での考え方になってしまいます。
「自分がダメだからだ」「迷惑をかけてしまった、これでまた会社の信用を失ってしまった」とか悪いことばかり考えてしまうようになります。
申し訳ないという気持ちと、自分を肯定することができない自尊心→自分をどうしようもない人間だと思い込む→うつ病
こういった心理状態の変化から、うつ病が発症し、進行しました。
自分の心が、心地よくない気分を感じる日が数日続いたらうつ病の症状の表れです。何か外的要因が引き金で一気に進行することがあります。
そう言う時はまず休みましょう。そして自分の一番好きなことをやる時間を作って、リフレッシュしましょう。
オススメは趣味に没頭することです。それから、自然に触れられる場所や環境に行くことをオススメします。
日本の文化遺産を巡るとか、自然遺産を訪れるなどゆっくりリフレッシュできる環境に身を置きましょう。
僕の実体験をお話しすると、うつの症状が進んでくると自分の中では「早くなんとかしないと!」と言う気持ちが出てきますが身体が反応してくれない状態になっています。
気持ちだけが先にいってしまっているので、このようなギャップが生まれてしまいます。なので気持ちの方をゆっくりした時間軸に戻してあげることが重要なんです。
身体と気持ちは同化していますので、心の状態が悪いと身体も悪くなってきます。
ここにヒントが隠されています。
2 しないほうがいいこと
うつ病にならないように、またうつ病を改善させようと思っている方がしてはいけないことをリストに挙げていきます。
- 昼夜逆転の生活
- 無理な改善
- 心配すること
- SNSを見る事
・昼夜逆転の生活
うつ病になると、陥りがちな負のループです。体力を回復させるため睡眠を長く取ったり、精神的に不安定なので夜眠れなくなったりして、昼夜逆転しがちですが、これは良くありません。
なぜかと言うと昼夜逆転してしまうと、「太陽光」を浴びなくなると言う事です。
人間は植物ではありませんが、太陽光を浴びない生活を続けていると人間本来持っている”活力”が少なくなっていきます。と言うより活力を生み出す力が弱くなっていきます。
太陽光には、人間の体内にセロトニンというホルモン分泌を促してくれる性能があります。このセロトニンには自室神経を調整する効能があり、科学的にも証明されています。
つまり太陽光を浴びると、活力が出てきて元気の素を人間本来の力で生み出すことができるんですよね。
太陽光は無料です。誰分け隔てなく与えられる恩恵です。自らそれを拒む必要はありません。
しっかり朝起きて、太陽光を浴びる生活をしましょう。
・無理な改善はしない
責任感のある人だと、うつ病である自分を受け入れることができず早く元気を回復しようと焦ってしまう傾向があります。
僕もそうでしたのでわかるのですが、焦ってもいいことはありません。
無理をすると帰って症状が悪化し、長引くことになります。長引くとさらに自分を情けなく思えてきます。悪循環になりますのでやめましょう。
十分な休息の後、心と身体のバランスが整ったら自然と改善をするように人間の心はできています。そのタイミングは心に従ったほうがうまくいきます。
例えば何もする気が起きない日が続いていた人が、生活を改善するための方法を調べ出したりすることがありますが、そういった調べものを始めたくなったタイミングが回復のタイミングです。
そこから慎重にやれば、うまくうつ病を改善することができます。
・心配すること
これは周囲の人間もそうですが、過度な心配はしないほうがいいです。心配って将来のことだったり、周囲の目を気にしての心配だったりがほとんどです。
無意味なものなので、時間の無駄です。
なぜなら「周囲の人がどう考えているのか」や「将来がどうなるのか」など、心配したところで何も変わりません。心も気持ちいいものではありませんよね。
自分の心には、常に楽しい気持ち、嬉しい気持ちを抱いているように心がけましょう。
・SNSを見ること
これも実体験で痛烈に思うことですが、SNSを見過ぎないことです。
SNSにはリア充をアピールする人たちで溢れています。うつ病の症状が出ている時にそういった人の投稿を見ると、羨ましい気持ちになったりします。
「あの人はこんな楽しそうで、いい人生だなぁ」とか「あの人は順調なのに自分は・・・」と自分と比較してしまうからです。
SNSが好きなのはわかりますが、今は自分の心を正常に戻すのが先決です。
回復したら、自分の復活した姿を見せることができますのでSNSを見るのではなく、本を読んだり家族と会話したり、散歩したりしましょう。
3 したほうがいいことポイント3つのオススメ
十分な休息の後、始めたほうがいいことは3つあります
- 毎日のルーティン作業
- 環境を変える
- 人生プランの再構築
それぞれ解説します。
・毎日のルーティン
毎日のルーティン作業を始める理由は、準備運動のようなものです。僕がオススメするのは早朝のランニングとか、家の前の掃除とか、簡単に始められるものでいいと思います。
目的は「勝ち癖をつける」です。
心が弱くなり、うつ病になってしまった人は「自尊心」がなくなって自信を持っていない人が多いです。
まずは自分に自信を取り戻しましょう。
自信を取り戻すためには「勝ち癖」をつけることが一番です。
なんでもいいので自分の一日にやることをリストアップしましょう。そしてそれを淡々とこなす感じです。
毎日そのリストをこなしていくことで、小さな成功体験を積み重ねることができます。
その小さな成功体験が自信に繋がります。
・環境を変える
今までの環境とは違うところで再出発をするべきだと思います。
環境を変えるという方法は3つあります。
- エリアを変える
- 付き合う年齢層を変える
- 違うジャンルの人と付き合う
例えば、僕の体験談だと、福岡で企業して事業悪化しました。そのまま同じ環境に戻ってもあまりいいことはありません。なぜならその環境でうつ病を発症するまで心を消耗していたわけですからオススメできません。
僕は復活をかけて京都に移住しました。3泊用のスーツケースに着替えとスーツ、パソコンだけ入れて上京しました。環境を変えるという思い切った行動でしたが、間違いではなかったと思います。
付き合う年齢を変えるのは、今までの価値観と違う人たちと触れ合うことができ、自分の人間的な成長をすることができるのでオススメです。
違うジャンルの人達と付き合うのは、自分の新しい可能性に気づけることができますし、改めて自分の本当にやりたいことに気づける出会いをもたらしてくれます。
・人生プランの再構築
うつ病になってから少なからず、自分の人生に影響が出ていると思います。
影響が出た分人生の方向性は変わっているはずですので、改めて自分の人生を考え直しましょう。再出発のために自分の環境を変えるのはそれからです。
4 まとめ
うつ病克服には、周囲の協力が重要ですが、まず自分の心とゆっくり向き合うことが最重要です。
自分というものをしっかりと理解することが回復への近道となります。
迷惑をかけていると思わずに、力を借りていると楽な気持ちで過ごしましょう。
元気になることが、一番の恩返しですよ。
終わります。