この記事を読んだ方がいい人は下記のような人です。
- ベトナム人雇用を考えている方
- 外国人を雇用しようと思っているけど、転職するのが不安な方
- 日本人の募集が集まらない方
- 外国人の定着率を上げる方法を知っておきたい方
- ベトナムのビジネスを考えている人
- ベトナム人のことを知りたい人
特にこれからベトナム人を部下にもつ、雇用する人は知っていた方がいい情報です。
まだ、ベトナム人雇用してないの?
人手不足の企業、多いですよね。IT化を進めて人手不足をITの力で克服するのか、外国人を雇用し活力とするのか、はたまた他では思いつかないようなアイデアで独自に活路を見出しているのか。いずれにしても企業は変革の時を迫られている事だと思います。人材募集をかけて、まだかまだかと応募を待っていても、そう都合よく人材は集まりません。
なぜなら昨今の日本では、個人でお金を稼げる時代だという認識が広がり、若い世代を中心に起業ブーム、フリーランスという生き方が主流となっているからです。今更人気のない会社に行こうなどという発想にはなりにくい時代となっているので、募集をかけても日本人の人材が集まらない、また定着しないという現状になっているのではないかと思っています。
現段階で日本人の募集を期待している企業さん、そろそろ違う方法を検討してみた方がいいのではないでしょうか?
ここでは、今日本での就労者数に勢いがあるベトナム人を雇用した場合に、知っておいたほうがいいことを話していきます。
- ベトナムという国の事を理解しよう
- ベトナム人の考え方を理解しよう
- ベトナムで、当たり前の企業文化を取り入れよう。
ベトナムという国を理解する
基本情報
面積:32万9,241平方キロメートル
人口:約97,270,778人(約9700万人)
首都:ハノイ(北部の町です。時差は日本と2時間。日本が10時なら、ベトナムは8時。)
当たり前ですが、ベトナムの事知らないまま、ベトナム人を雇用することはできません。
まず国土ですが、日本の約90%の大きさなんですね。形も似てます。 日本と同じように季節があります。周期は違いますが、北部ではしっかり寒くなる時期もあります。ダウンジャケットも必要な位です。
上のグラフは、ベトナムの人口分布を表したものです
驚くべきなのは、働き盛りの若い世代、25歳~59歳までの人口が多いことです。人口が若くなるにつれて、多くなっていますので若者の国と言っていいと思います。まるで何かの塔のような形をしています。
若者はみなエネルギッシュです。待ちに出てそのエネルギーを持て余している若者もいます。ゲームが盛んなイメージですね。街中に、パソコンが置いてあるお店があって、一日500円位でパソコンゲームができます。VRなんかもあったりしていつも満席です。
また一方で、起業に盛んな国でもあると思います。独立心が強いというか、あまり依存心はないように思います。個人で事業されてる方も多いですし、タクシーとかウーバーで稼いでいる人も普通にいます。借金して車買って、一発当てたろう!みたいな人とか。ITも非常に盛んです。
今は、技能実習や、特定技能のビジネスが盛んです。至るところにエージェント、日本語センターが乱立しています。レッドオーシャン、血まみれです。
ベトナムは、政府が強い国だというのは間違いないと思います。政府が決めたことに従ってビジネスができるよう柔軟に対応できる体制を作っておくことは必須だと思います。
また、女性が強いですw強いというかたくましいです。ビジネスの場面でも、必ずと言っていいほどミーティングには女性マネージャーが来ます。女性の起業家も多く、30~40代の成功してる女性社長さんを数人知っていますが、皆さんパワフルです。妊娠しても、ぎりぎりまで働きます。仕事と家庭の切り分けが上手です。
家族をとても大事にします。まず一番に家族のことを考えていると思います。会社の悪いところなど家族に話して、家族の反対があればすぐに転職をしようとしますので、日本人の様に会社に対する気持ちは基本的にはないと言っていいと思います。「いい会社=家族が安心できる会社」という認識でいいです。
60歳以降の方は、定年を迎え、のんびり鶏を育てたり、夫婦で旅行したり、子育てを手伝ったり。近所の市場へ出かけて、御昼の材料を買い、ご近所さんとお話しを楽しんでます。
日本の高度経済成長期時代によく似ていると言われています。ただ実際にバブルな感じを現地で出しているのは、韓国人か中国人です。中国を嫌いな人は多いです。韓国人は一番人気があるようで、メディアやエンタメ業界では圧倒的に韓国です。またSAMSUNGや大宇などの韓国企業もありますし、ロッテタワーなんて大きなショッピングタワーまであります。
日本の企業はと言うと、以下の感じです。
日本の外務省領事局政策課が発表した海外進出日系企業実態調査(平成30年要約版)の結果によると、2017年10月1日時点でベトナムに進出している日系企業数は、前年比+7.6%増の1816拠点だった。国・地域別ランキングで見ると、前年の7位から順位を1つ上げて6位に立っている。
ベトナム進出日系企業数のうち、現地法人が1474拠点(本店821拠点、支店など298拠点、合弁企業296拠点、日本人が海外で興した企業59拠点)、日本企業の支店または駐在員事務所および出張所などが323拠点(支店61拠点、駐在員事務所および出張所262拠点)、区分不明が19拠点。
在外公館別で見ると、在ホーチミン日本国総領事館が前年比+10.5%増の1118拠点で15位(前年16位)、在ベトナム日本国大使館が同+3.4%増の698拠点で25位(同25位)となっている。
https://www.viet-jo.com/news/statistics/180531174558.html
ベトナム人の事を理解しよう
ベトナムにおいての日本の存在感は、「定着しているな」というイメージです。日本製品の品質の良さに関しては定評があるようです。ただ、現地知り合いと家電を一緒に買いにいく機会がありましたので、同行したところ、購入したのは韓国製品でした。悔しい。
残念ながら、日本製品<韓国製品となっているようです。
仕事に関していうと、ベトナム人の間では、日本で働くと「大変だけど、給料は安い、物価も高い。奴隷のように扱われる」という悪いイメージが先行し始めました。技能実習制度などで問題が積み重なっているというのも要因のようです。
ベトナム人は勤勉??
ベトナム人の良いところ
日本人に好意的で、 頭がいいです。聡明な人が多くて、素直だとと思います。コミュニケーションは上手な人が多いのではないでしょうか。陽気な性格をしている印象が強いです。
認めたリーダーの元では張り切って働きます。自己顕示欲が強いので、ほめてあげると大喜びします。みんなの前でほめると効果は絶大です。
向上心はとても高いです。負けず嫌いな人が多いので、負けず嫌い同士切磋琢磨して、自己能力の向上をしようという行動がすごいです。アフターファイブに講座や、ビジネススクール、語学の勉強などスキルアップに余念がありません。
ベトナム人の直してほしいところ(日本人として)
約束したことや、約束した時間を守らないことがしばしばあります。平気で遅れてきます。ベトナムではあまり時間に縛られるような生き方はしてこなかったのではないかと思います。
目先の利益ばかり追求する癖があるようです。中長期的な計画を立てることは苦手なほうだと思います。上司に対する報連相も上手ではありません。言い訳をすることも多いです。
プライドが高いです。アメリカに勝った国ですから負けん気も強く、高いプライドを持っています。なので、わからないことを聞くのが苦手で自分で判断してやろうとします。
こういうところを気を付けよう
ミスをしたときに、みんなの前で怒ると悲惨なことが起こります。おそらく怒られたベトナム人は二度とその人に心を開かないでしょう。そうなると、うまくマネジメントできなくなります。気を付けましょう。あからさまに怒られる雰囲気でオフィスに別室に呼ぶなどのこともやめましょう。
またベトナム人は賭け事が大好きです。賭け事で借金を作り、借金返済をして奥さんに怒られることもしばしばあるのだとか。日本に来た実習生が賭け事で借金を作り、失踪につながるなんていう事もあります。「前借りお願いします」のタイミングでは特に注意して話を聞いてあげてください。
日本の事が好きという理由で来てくれた外国人です。そういった人達が日本に来て、頑張ってくれるので、日本人としては感謝してサポートしてあげましょう。
日本の事をもっと好きになってもらいましょう。
ベトナムで、当たり前の企業文化を知ろう。
ベトナムの企業文化として、年間イベントなどへの積極的な参加をされている印象があります。クリスマスが12月25日、みんなで大騒ぎします。待ち中バイクだらけになり身動きが取れなくなるくらいです。(死者もでたことがあるとか)とにかく熱気がすごい!
クリスマスが過ぎて、新年がすぐにきて、それから旧正月の準備でソワソワしています。仕事そっちのけで準備が始まりますので、ビジネスはあまり進まなくなる時期です。そういったイベントには参加をするのが普通の文化なので、仕事もそれに合わせて終わらせるかと思いきや、ほったらかしで帰ったりするようです。
お正月ではお年玉の文化があります。従業員の家族にお年玉を挙げたりすると家族のみんなからも愛される会社になります。大きな金額ではなくていいので、そういった文化理解を示してあげると喜ばれます。
また「転職は文化」です。基本的にベトナムの雇用契約は最初に1年間の契約。更新時に3年、その後正式に雇用という流れで進むはずです。
そのため、入社して1年経つ前に、次の仕事のことを考えるというのが一般的な考え方なんです。その際に転職を思いとどまってもらうために、会社も考えないといけません。
残ってほしいなら、残ってほしいとオファーをしてください。
その際に、残業の程度、出張・休日出勤について、昇進・昇給基準などを明確に示してあげてください。その条件で「3年後までこの会社にいた方が個人的にメリットがある」と思えるような条件にするといいと思います。「会社に評価された!」と喜んで仕事を続けてくれるはずです。
まとめ
国際社会と言われている現代で、僕たちと関わりが増えるのは、主にアジア人となることがイメージできますよね。日本人が外国人を受入れる気持ちを持って接することで、相手も心を開いてくれます。
ベトナムの事を知って好きになった方、もっと知りたいとなった方は戻ってきてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。