先日こちらのツイートをしました。
中村天風という、明治の思想家、哲学者で日本で初めてヨガ哲学を日本に伝えたと言われている人物です。(後でもう少し詳しく紹介します)
僕がこの本に出会ったのは2012年頃だったと思います。22歳の時で、企業の準備をしていた時にある経営者の方から紹介してもらい、それから僕の中ではバイブルとなっています。
今日はこの中村天風という人物と、その思想、哲学について考察しながら、人生を良くする、心を強くするコツをお伝えできればと思います。
先に結論をお話ししておくと、人生は、自分の心をコントロールすることができればイージーモードに突入します。そして起こる出来事が全て「自分の成長のためにある」と思えてきて、問題解決の意欲が湧いてきます。
経営がうまくいかずに鬱状態になってしまう起業家が多い傾向にありますが、僕も鬱になったことはあります。
この本を読んで、自分自身鬱状態から回復できたというのもあり、自信を持って紹介することができます。
それでは行きます。
目次
- 中村天風ってどんな人?
- 「心」ってなに?
- 心を強くする方法のポイント
- まとめ
1 中村天風ってどんな人?
中村天風(なかむらてんぷう)1876年7月30日生まれ
統一哲医学会の創設者。日清日露戦争時に諜報員として中国現地に潜入、「人斬り天風」と呼ばれ、活躍した人物。日露戦争の軍事探偵は合わせて113名いたが、そのうち生きて大連に到着した9名の生き残り。
日露戦争後は、通訳として活躍していたが、奔馬性肺結核という当時の死病が発病。弱くなった自分を強くするためにアメリカに渡りその方法を探す旅に出る。
コロンビア大学で医学を学び、様々な著名人と会い「心を強くする方法」を聞いて回ったが確かな答を得ることができず、絶望の中「死ぬときは富士山のある日本で」と帰国を決意。
その帰路の船旅でインドのヨガの聖者と運命的な出会いを果たし、そのまま弟子入り。インドの山奥の村で2年半ヨガの修行を行う。
帰国後、当時死病と言われていた結核を克服し、東京実業貯蔵銀行(現三菱)の頭取を務めるなど実業界でも活躍する。
ある日、思うところがあり、全ての財産を捨て「統一哲医学会」を設立。多くの著名人が師事することとなる。
中村天風の考え・活動に影響を受けた人々は、ヨガ関係は勿論であるが、その他にも多い。東郷平八郎、原敬、北村西望、宇野千代、双葉山、広岡達朗などで、実業界では松下幸之助、稲盛和夫などである。[20]近くは、大谷翔平[21]などがいる。
(Wikipedia)から引用
かなり要約して説明しましたが、要するに「波乱万丈な人生を生きて、多くの著名人が師事するほどの影響力を持っていた人」です。
2 「心」ってなに?
中村天風さんについて、簡単に説明しましたが、興味を持った人がいれば人生に置いて考え方と価値観が変わる出会いになると断言できます。
なぜなら僕自身がこの考え方との出会いによって人生を変えることができているからです。厳密にいうと、人生で起きる出来事に対して悲観的にならずに、前向きに対応できる精神力をつけることができたからです。
天風氏の教えは、多くありますが「運命を拓く」という本では13章に分けてかかれてあります。
運命を拓く 目次
- 生命の力
- 人生を支配する法則
- 潜在意識とその性能
- 言葉と人生
- 大いなる悟り
- 人生と運命
- 人間の生命の本来の面目
- 人生の羅針盤
- 第一義的な生き方
- 恐怖への戒め
- 勇気と不幸福撃退
- 理想と想像
- 一念不動
上記のように13章に分けて自身の修行の全てを講話式でかかれてあるものです。内容は難しいです。哲学的な話が好きな人であればスッと入ってくるとは思いますが、今まで哲学的な考え方ができなかった人は最初は少し難しく感じるかもしれません。
「心とは何か?」
天風氏は「人生は心一つの置き所」「心の思い方、考え方が人生を良くも悪くもすると言っています。僕も今では完全に同意します。
「心」ってよく言われますが、これを天風哲学では「心とは現象事実に対する名称」だと言っています。
どういうことかというと今までは「心」っていうものは身体のどこかにあるような「モノ」としての概念でみなさん考えているかと思いますが、「モノ」ではないということです。
もう少しわかりやすくいう為に「電気」というエネルギーで説明します。
例えば「電気」というエネルギーは目に見えないモノですがスイッチをいれて部屋が明るくなると「電気が発生した」と捉えることができますね。
この「電気が発生した」と同じ概念で「心が発生した」という言い方が正しい理解だということなんですね。
なので「心が弱い」とか「気が弱い」という人は、厳密にいうと自分で「弱い気を発生させている」と言った方が正しいようです。
・心は「与えられているもの」
中村天風さんは哲学者ですので、難しい話が多いのですが観念的には言っていることは理解できます。
例えば「人間」とは、その本質は「目に見えない、”魂”というなの気」が人間の正体らしい
そしてその”気”(自分)が、その活動をこの世に表現する為に与えられているものが「肉体」と「心」だと言っています。
魂×肉体×心=人間ということです。
つまり心がどのような気分になるかは、自分次第。コントロールができるということです。
・心は「思うこと」と「考えること」ができる
人間は「心」を使って、思うことと考えること、つまり「思考」することができる能力を特別に与えられているんです。
だから「万物の霊長」と言われているんですね。確かに人間が「思考」することをやめたら、それは人間と言えるのか?甚だ疑問に思えてきます。
何も考えずに欲に従って生きているのであればそれは「人間的な活動」だと言えるのでしょうか?
「心」=思考ができるので、大事なポイントは「どのように思考するのか?」ということです。
3 心を強くする方法(ポイント)
すぐに心を病んでしまう人、心の使い方を間違っています!
「心を強くする」という表現よりも「心を正しく使う」という表現がぴったり合うような気がしています。
心を正しく使う方法は
- プラス思考で物事を捉える
- 言動もプラス思考にこだわる
これに尽きます。言葉でいうと簡単ですね。
具体的にどういうことか、説明する為に2019年の僕の出来事をいくつか書いて見ます
僕の実体験です。2018年10月に入管法が改正となり、留学生のビザが発行されなくなり、留学生を対象としていた事業が傾きはじめましたが、半年間死に物狂いで再建を目指しましたが結局倒産。述べ15名の従業員が職を失うことになりました。
実体験2
旅行中、路肩に停車中に車が突っ込んできてフロント部分大破、修理費を請求された。
実体験3
再就職した会社はキャッシュアウト寸前の経営破綻状態。管理をしている外国人には暴行を受け、腕時計が大破。
などなど自分で書いていても、2019年は散々なことが起きました。はっきり言っていい年とは言えない出来事ばかりでしたが、ここで大事なのは起きた出来事よりも、その出来事をどう捉え対処したかということが大事なんです。
・運命はいたずら好きの子供だと気付こう
運命はいたずらが大好きです。ともすればすぐに自分の心を乱そうと色々な出来事を引き起こします。ですが、この世の法則を考えてみると全て「原因結果の法則」つまり因果律というものがありますので、起きた出来事に関して必ず原因があるということです。
何か心がゆられそうになる出来事が起きた場合は「運命から試されている」ということをすぐに思い出してください。
そしてなぜそれが起きたのか、原因を探り「次に起きないようにするにはどうすればいいだろう?」という発想で乗り切るようにしましょう。
ダメな例だと「あ〜色々嫌な出来事が起きて俺はもうダメだ。ついてないなぁ、俺には向いていないんだ」とか「〇〇のせいでこうなった!あいつが悪いんだ」など人のせいにしたりなど、完全にマイナスな発想になっていますよね。
それだと自分の成長に繋がりません。
また人間は暗示にかかりやすい生き物です。その中でも自分が思ったことや考えたこと、ましてや口に出したことはすぐに暗示にかかってしまいます。
「もうダメだ」と口に出したら本当にダメになってしまうんです。
マイナスの言葉、消極的な言葉は使わない方がいいんです。
逆に「なんとかなる」とか自分が前向きになるような言葉を使うと本当にそうなるかのように脳が錯覚して、本当になんとかなることが多いんです。
運がいい人とか、人生に恵まれている人というのはマイナスな言葉を使っていないので、身近にいる運のいい人を意識して見てみると自分との違いが見えてくるかもしれません。オススメです。
4 まとめ
心を正しく使うポイントは
- プラス思考で物事を捉える
- 言動もプラス思考にこだわる
です。
どちらも普段から意識していればすぐに修正できるものです。
人の悪口とか、マイナスな言葉を使わずに常に積極的にプラス思考で活動すればその通りの人生になっていくのだと中村天風さんは教えてくれます。
心が弱い人、強い心を作りたい人、運命をよくしたい人は実践してみてください。
終わります。