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2019年は入管法の改正、新在留資格の発足など外国人を雇用するにあたって重要な変更が行われました。

外国人との関わりが強い人はよくご存知だと思いますが、今まで外国人との関わりが薄い人は知らない人がほとんどです。

ですが2020年は外国人と接触する機会も増えるため知っておくべき情報をさくっとまとめました。

読んだ方がいい人

  • さくっと情報をまとめたい人
  • 外国人市場に参入を考えている人
  • 外国人の雇用を考えている方

もくじ

  1. 特定技能
  2. 技能実習
  3. 就労ビザ(技術・人文知識・国際業務)
  4. 国内の動向
  5. まとめ

1 特定技能

2019年の大きな法改正のうち、外国人市場での大きな出来事はやはりこの”特定技能”の発足ではないでしょうか。特定技能ってなに?という方はこちらのリンクに→

この特定技能ビザには特定技能1号と2号の2種類があります。

特定技能2号はすでに外国人を雇っている人に関係してくるので、まずは特定技能1号について理解すればOKです。

特定技能1号:特定産業分野に属する相当程度の知識又は経験を必要とする技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格

特定技能2号:特定産業分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格

・特定産業分野とは

特定産業分野:介護,ビルクリーニング,素形材産業,産業機械製造業,電気・電子情報関連産業,
(14分野) 建設,造船・舶用工業,自動車整備,航空,宿泊,農業,漁業,飲食料品製造業,外食業
(特定技能2号は下線部の2分野のみ受入れ可)

上記の14分野で人材不足と感じている方は特定技能ビザでの受け入れを検討してみましょう。

雇用する上での企業のメリット、デメリットもまとめてみました

・外国人を雇用するメリットとデメリット

メリット:人材不足解消、社風を変えるチャンス、若い力の獲得、海外へ進出する足がかりになる

デメリット:管理コスト増、戦力になるまでのタイムラグがある、割と手間がかかる、メンタルケア大変

メリットについて補足すると、若い力が獲得できるのは割と大きいメリットだと思います。

若い人が入ってきて、職場がエネルギッシュになる→社風が変わる→職場の雰囲気が変わり、生産性が上がる→事業拡大→海外進出という感じでいい影響がでます。

ただし、文化理解をしようとしない企業風土だとあっという間に転職されます。外国人にはあなたの会社である必要はないんです。

デメリットについての補足ですが、思っている以上に管理コストがかかります。

日本人を雇う場合でも管理コストは考えると思いますが、日本人の1.5倍コストがかかると思ってちょうどいいと思います。

慎重な人だと2倍で計算した方がいいかも。ちなみに以下の資料は外国人を受け入れる際にしなければいけないことです。

自社でやる必要はありませんが、委託する場合でもコストはかかりますね。

2 技能実習

以前にも技能実習についてのメリットをまとめたものがありますのできになる方は上記をみてください。

2019年は技能実習には特に大きな法改正はありませんでした。

特定技能ビザの発足により技能実習制度があらためて注目されることになり、問題が噴出しましたね。

SNS上でも話題となっていました。

外国人と一緒にはたらくことの難しさが表面化し、課題がたくさん出てきました。

問題が起きる原因は日本語力の不足、旧日本の働き方との不一致、労働基準法を遵守していないことによる問題が多かったように思います

・問題解決のポイント

  • 日本語教育の徹底
  • 働き方改革関連法をよく読む
  • 文化理解のための活動を取り入れる

外国人を雇用している企業の取り組みをみてみましょう。

この会社の取り組みはすごいと思います。

組織マネジメントをしっかりとして、責任を与えることで人材育成を成功させています。

現場力のある外国人が育つと会社は安心します。リーダーとなる外国人を育成することが重要です。

こちらの会社もやはりリーダーの育成には力を入れているようです。

また年に一回の旅費を出すというのはベトナムでもよくある福利厚生のようで、ベトナム人就労者には人気の福利厚生です

・技能実習制度のポイント

  • 特定技能よりも多くの業種で働ける
  • 転職できない※
  • 2020年以降も大きな変更予定なし→安定

外国人を雇用する場合、まずは技能実習から始めるのがいいというのが持論です。

技能実習→技能実習+特定技能、技能実習+就労ビザというステップが良さそうです。

なぜかというと特定技能はまだまだ制度が固まっていないためいつ変更があるかわかりません。

ベトナム国内でも特定技能について政府が関与するための制度を作っているようで、2020年内にできるかどうか怪しいところです。

そういう点でも技能実習制度は安定していますね。

3 就労ビザ

こちらも2019年中には特別に大きな変更はありませんでしたね。就労ビザの大きなポイントは

  • 単純作業はさせたらダメ
  • 外国人にとっては一番嬉しいビザ
  • リーダー候補のためのもの

簡単に補足すると、アルバイトにやってもらうような単純作業の業務を就労ビザではやらせることはできません。

完全に違法です。そのために特定技能という新しいものを作っています。

しかし飲食店などでは就労ビザにも関わらず、単純作業+店長業務ということで従事していることが多いです。

そういった会社は今後問題が明るみになるのではないでしょうか

ビザの変更を行うなどの対応をして、違法なく外国人に就労してもらいたいと思います

・就労ビザのメリット

  • 優秀人材が集まりやすい
  • 海外進出に有利
  • リーダーが育ちやすい

補足していくと、就労ビザでの就職を目指している留学生は意識が高い人材が多いです。

自分がどんな会社で活躍できるのかしたたかに考えて、しっかり勉強してきます。また出世欲も強いため、リーダーとして活躍したいという意識の人も多いです。

優秀な人材の周りには優秀な人材が多いです。海外に進出するときに一番大事なことは信頼できる優秀な人材を確保することではないでしょうか。

優秀な人材から深掘りしていくことで、現地で必要な人材とも出会える可能性が高まります

・就労ビザのデメリット

  • 転職ができる
  • 単純作業ができない

転職ができるのは就労ビザと特定技能ビザです。

企業としては転職ができるのはデメリットですね。ですが、適材適所、活躍できる場所を与えてあげることで自己重要感が高まりますので転職を考えることは少なくなるように思います

単純作業ができないのはデメリットですが、基本的にはマネジメント層として受け入れをするためのビザですのでそれを念頭に置いておくとデメリットとは感じないかもしれません。

4 国内の動向

最近の外国人市場についての国内の印象はいかがでしょうか?おそらく外国人就労者についての問題点ばかりが目についているのではないでしょうか。

これらの問題は2020年も引き続き出てくるのではないかと思います。

日本国内にいる留学生は思っている以上に特定技能や技能実習についての感情はネガティブです。

やはり専門的な知識と技術を身につけて就労ビザでの就職を目的としている留学生が多いイメージです。

また他にも就労ビザで働いているベトナム人からのいろんな意見を聞くことがありますが、あまりいいものではありません。

日本企業、本当に変わるべきですよ。

5 まとめ

2019年の外国人市場で大きな変化は特定技能ビザの発足でした。

外国人の存在感は2020年もますます高まってきます。外国人を雇用する時方法を簡単にまとめました

・外国人を雇用する時の方法まとめ

  1. 国内留学生→特定技能への変更
  2. 国内留学生→就労ビザへの変更
  3. 現地から、技能実習生として雇用
  4. 国内技能実習生→特定技能への変更
  5. 現地から、特定技能で雇用

この5つの方法が2020年初期時点での最新の外国人を雇用する時の方法です。

2020年も新たな法整備がされる可能性が高いので、情報収集は怠らずにやりましょう。

外国人雇用についてや外国人市場の動向についてはTwitterでもつぶやいていますので、情報収集先がわからない場合はフォローしてください。

それでは良いお年を。また来年お会いしましょう。

About Post Author

Kenzo Noguchi

野口 賢三  Kenzo Noguchi 1989年福岡市出身、東京都在住。 国家公務員、デイトレーダー 投資歴7年、外国為替、暗号資産、日本株式等 夢は 「相場を動かせるクジラになること」 Twitter:https://twitter.com/KenzoNoguchi Facebook:https://www.facebook.com/kenzo.noguchi.71/ YouTube:https://www.youtube.com/channel/
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