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こんにちは、サキヨミです。

前回は、FXをやる上での基本、トレンドチャートの引き方についてお話しました。

(見てない方はコチラ→)

トレンドを把握することは、船の航海に出る前に、潮の流れを把握するのと同じように

飛行機が飛び立つ前に風向きやその強さを確認するように

FXトレードをする前に、必ず必要なものでしたね。

今回ご紹介するのは「ダウ理論」。

このダウ理論を正しく理解し、トレードに活用できれば

「トレンドに逆らわない」

「トレンド発生を判断する」

「トレンド転換を察知する」

上記のように大事な3つのことができるようになり、トレードの勝率、獲得値幅、損切幅を減らすことができます。

この「ダウ理論」は、19世紀後半から、21世紀になった今でも残っている

相場の「原理原則」の一つだと言えます。

これだけ永く語り継がれている原理原則には、大事な理由があるはずですね。

いや、原理原則だから、永久に不滅なのかもしれません

そこで、今日は「ダウ理論」の基本中の基本について、お話していきます。

基本原則は、大きく分けて6つ

ダウ理論の原理原則、基本的な原則は大きく分けて6つです。

そこで、6つの項目に分けて説明していきます。

初心者の方は、この6つの原則を知ることで

トレードの勝率、獲得の値幅、相場に対するイメージ

さらには、トレードの自信がついて、より楽しめるようになると思います。

それでは説明していきます(^ω^)

▪️原則1:価格(チャート)は、全ての事象を織り込んでいる

チャートには、市場参加者の心理が反映されているのだと、前回の記事でも説明しましたが

具体的にはどのようなものが反映されているのでしょうか

例を出すと「金利差」「物価水準」「景気動向」「貿易収支」「金融政策」「地域紛争」「自然災害」

など、あくまでも一例ですが、個人投資家が一人で追いきれないほどの情報が詰まっています。

ダウ理論では、この膨大な情報の一つ一つが収束したものが、チャートに現れ、現在の価格こそがあらゆる要素を組み込んだ、市場参加者の総意である。と言っています。

例えば、どこかの会社が新商品を出すらしい。という情報が個人投資家の元に入ったとします。

そう言った情報があったとしても、それを含めてすでに価格は決まっているんですよ。

と、いうことですね。

もちろん、新たな商品が出て、それが爆発的人気になり、全世界中を巻き込むようなものになった場合などは例外もあるでしょう。(AppleのiPhoneのような場合など)

しかしダウ理論では、それらも含めて価格は決まっていくものだ。と言っているのだと解釈できます。

▪️原則2:トレンドは、短期・中期・長期の3つに分類される

トレンドには3つに分類されると言われています。

①1年から、数年単位でのトレードを見越した「長期トレンド」

②数週間から数ヶ月単位でのトレードを意識した「中期トレンド」

③そして3つ目は、1時間から1ヶ月単位でのトレードを意識した「短期トレンド」

上記3つに分類されます!

あくまでも、これらの期間は一般論としての範囲を超えませんので

トレンドと認識できる範囲のローソク足の数は相場に合わせてケースバイケースで変わると思っていた方がいいかと思います。

これらに関しては、ひたすら分析をして、練習あるのみです。

僕の経験上、短期でのトレンドは、やはり短い期間で終わりますし

長期トレンドで引いたトレンドラインは、長くその効果を発揮します。

なので、短期でのトレンドラインが下降トレンドだったとしても

長期的に見ると、まだまだ上昇中だということがありえますので

短期で見ること、中期で見ること、長期で見ること

木を見て森を見ず、ということにならないように気をつけなければいけないと思います。

図のように

緑のラインでは下降ラインを辿り、長期的に見ると下降トレンドとなっていますが

赤いラインを見れば、中期的に上昇トレンドが発生していて

黄色のラインを見てわかるように、中期上昇トレンドの中に、黄色の下降トレンドも発生しています。

トレーダーによって、どのトレンドでトレードするか、時間軸での違いがありますので

「3つのトレンドをしっかり把握しているのか」

「3つのトレンドのうちどれを狙うのか」

このポイントを明確にしておくことが重要になります。

▪️原則3:トレンドの構成は3段階

一つのトレンドは、一直線に上がっていく(下がっていく)わけではなく

三段上げ、三段下げという構成になっていることがしばしばあります。

図を見ればわかりますが、3段階で上がっていっているのがわかりますね。

第1段階:先行期

これは文字通り、早い段階でできた、初動の波のことを言います。

初動波と呼ばれたりもします。

トレンド転換の直後に打診買い、打診売りと呼ばれる人たちがこの先行期にはいます。

この初動でエントリーすれば、大きな利益をあげることができます。

が、逆に「ダマシ」と呼ばれる、逆に進んだ場合には、損をすることもあります。

「小さく負けて、大きく勝つ」というようなトレードをする人たちが多い印象があります。

第2段階:追随期

トレンドフォローと言われる時期です。

トレンドが発生したことを見て、エントリーする人が多い時期とも言えますね。

損をする可能性も少なく、もっとも利益を出しやすい時期だと言えます。

初心者が狙うべきポイントはこの第2段階のトレンドをフォローすることです。

第3段階:利食い期(イナゴ)

初心者を含め、市場参加者が、トレンド方向を確信して、エントリーが増えるタイミングです。

ここまで初動から大きく上昇しているタイミングでもありますので

先行期でエントリーしている市場参加者には、含み益(利益)が出ている人や

トレンドフォローでエントリーして利益が出ている人などが

利確をするタイミングとも言えます。

この図の右側、下落が始まる少し前の上昇でも3段階にわけて見ることもできます。(水色の線)

水色枠の3段階目でエントリーした初心者などが、下落の養分となってしまうようなこともしばしばあるようですので

エントリーをする場合は、現状が何段階目なのか、どの時期なのかをよく分析して

エントリーすることをオススメします。

買ってすぐ下落して、含み損、ロスカットなんて目も当てられませんから。

ん?私ですか?

なんども経験していますよー(^ω^)笑

▪️原則4:平均を、相互に確認する必要がある

これはいまいち理解しにくい文言ですが

相場には色々な通過、暗号資産での相場がありますね。

ドル円、ポンド円、ユーロ円

ビットコインやXRP、イーサリアムなど

一つの相場だけを見ずに、全体を見てから取引をしましょうということですね。

例えばイーサリアムを「買い」でエントリーしようと考えている場合

ビットコインのトレンドはどうなっているのか、リップルはどうなっているのか

ドル円は下降している、ビットコインも下降しているとなった場合

買いでのエントリーは危ないかもしれない。などの判断に役立てることができます。

一つの通貨ペアだけを見て判断するよりも

信ぴょう性は増します。

こちらも気をつけましょう。

▪️原則5:トレンドは、出来高で確認しなければならない

トレンドを把握する方法の一つに、どのくらいの出来高を伴っているのかが一つの指標となります。

上昇している時に、買いの取引がどのくらいあるのか

下降している時に売りの取引がどのくらいなされているのか

もちろん、取引量が多ければ多いほど、そのトレンドの方向性に信ぴょう性が高まることになります

https://jp.tradingview.com/

出来高を確認するには、トレーディングビューというサイトの有料機能である

「出来高プロファイル」を使えば、レートごとの出来高を確認することができます。

出来高がある=たくさんの注文が入っているということですので

トレンド形成や、トレンド反転の根拠となりえます。

上昇すれば、売り注文のロスカットなども増えてきて、売り圧力が減ってきますので

そのままさらに上方向に上昇していく、上昇しやすいということになります。

下降トレンドの場合は、逆です。

▪️原則6:トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

長くなりましたが、原則6まできました。あと一息、ここが一番重要なポイントですので

疲れたかもしれませんが、もう少しお付き合いください。

この原則6が、ダウ理論での、一番といってもいいほど有名な一文です。

「トレンドは継続する」というシンプルな表現になることも多くあります。

まずダウ理論でのトレンドの定義について説明します。

図をみるとわかりますが、上昇トレンドを確認する際には

安値が切り上がり、高値も同じように切り上がっている状態

これがダウ理論での上昇トレンドの定義となっています。

上昇トレンド。安値と高値がそれぞれ切り上げています。

このように高値と安値がそれぞれ切り上がっている状態であれば、トレンドは継続し続ける。というのがダウ理論となっています。

下降トレンド。高値と安値がそれぞれ切り下げています。

転換シグナルの前には、上昇の否定、下降の否定という状態になります。

どのようなものでしょうか。

上昇トレンドの否定。高値から下落し、前回の安値を下抜けしている。上昇トレンド否定のサイン

上昇中、高値から下落し、前回の安値を下に抜けていった状態。

俺が上昇トレンドの否定のサインとなり、転換シグナルとなります。

下降トレンドの否定の場合はこれの逆となります。

下降トレンドの否定。安値から上昇し、前回の高値を上抜けした状態。

下降中に安値から上昇し、前回の高値を上に抜けていった場合。

これが下降トレンドの否定のサインとなります。

トレンドが転換する前には、必ずこのトレンドの否定が起こります。

では否定の後に現れる転換のシグナルとはどのようなものでしょうか。

上昇から下降転換シグナル。

この図は上昇トレンド否定の後に、高値を切り上げることができずに下降トレンドへと転換する際に現れるシグナルです。

高値を切り上げることができなかったことがポイントです。

下降トレンドから上昇への転換シグナル。

こちらは逆に、下降トレンドの否定が起こり、上昇トレンドへの転換シグナルが現れた場合です。

安値から上昇し、前回高値を上抜けして更新。その後安値が前回の安値を更新できなかった場合

そのまま上昇トレンドへの転換のシグナルとなります。

この転換シグナルが現れるまで、トレンドが継続する。というのがダウ理論の基本的原則であれば

3つの方法でトレードに挑むことができます。

重要なポイントは3つです。

①上昇トレンドは否定されるまでは、買いでエントリーする

②下降トレンドが否定されるまでは、売りエントリーする

③トレンドを判断できない時は判断できるまで待つ

この3つを守ることで、飛躍的に勝率、獲得値幅が増え、あなたの資産を増やすことにつながっていく確率も高くなることでしょう。

まとめ

トレードの原理原則である「ダウ理論」

長く使われている原理原則、基本中の基本ですので

この理論を駆使している市場参加者も多いことが予想されます。

すなわち、トレンドに従う市場参加者が多いということになりますので

その市場参加者をフォローしていくことで、同じようにトレードをすることができます。

奇をてらったトレード方法など必要はなくて

基本に忠実に、原理原則に従い

当たり前のことを、誰よりも徹底的にこなすことで

誰よりも素晴らしい成績を残すことができると思います。

無理せずトレードを楽しみましょう。

サキヨミ

About Post Author

Kenzo Noguchi

野口 賢三  Kenzo Noguchi 1989年福岡市出身、東京都在住。 国家公務員、デイトレーダー 投資歴7年、外国為替、暗号資産、日本株式等 夢は 「相場を動かせるクジラになること」 Twitter:https://twitter.com/KenzoNoguchi Facebook:https://www.facebook.com/kenzo.noguchi.71/ YouTube:https://www.youtube.com/channel/
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