FXで大陽線が発生した場合、以下のような立ち回り方が考えられます。
ポジションの解消
大陽線が発生した場合、相場が急激に変動する可能性があります。そのため、保有しているポジションを早めに解消することを考えるべきです。特に、損切りラインが近い場合には、早めに損切りすることで大きな損失を回避できます。
特に反対方向へのポジションを持っている場合は、痛い損失ですが損切りをするべきでしょう。
大陽線は水平線で反発したタイミング、水平線を割るかどうかのタイミングなど重要な局面で現れることが多いのが特徴です。
エントリーの際に許容できる損失額を決めてストップロスを設定しておくことをおすすめします。
新たなポジションの取得を控える
大陽線が発生した場合、相場の方向性が急激に変わる可能性があります。そのため、新たなポジションを取得することは控えた方が良いでしょう。相場の方向性が定まるまで、慎重に動くことが重要です。
乗り遅れた、反対方向だった、既にポジションを構築しているのか、立場はそれぞれですが
いずれも冷静に行動することが相場から退場せずに生き残るコツと言えるでしょう。
大陽線が発生した時点で「一部利確」、半分利確などとも言われますが利益を確定させておくことで予測不能な変動に対してのプレッシャーを半減させることができます。
利益を確定させておくことが心理的負担を軽くし、冷静な判断を保ちやすくなり冷静な投資行動を取れるでしょう。
ボラティリティの高まりに備える
大陽線が発生すると、相場のボラティリティが急激に高まる場合があります。そのため、損失を最小限に抑えるためには、ストップロス注文を設定することが重要です。また、レバレッジを抑えたトレードを行うことで、リスクを管理することも重要です。
ストップロスを置くラインは「直近の安値、高値の少し先」に設定することがいいとされています。
この判断の根拠は「ダウ理論」に関係してきます。
ダウ理論によれば、マーケットのトレンドは高値と安値に特に注目する必要があります。
高値、安値を更新したかどうかの事実を確認したのちに投資判断を下す投資家が多いのも事実です。
前回の安値付近に価格が落ちてきたタイミングでBuy Limit、そのまま安値を更新すればストップロス。
損失を最小限にするストップロス設定は、リスクリワード3:1、4:1を採用しているトレーダーが少なくないようです。
ファンダメンタル分析を確認する
大陽線が発生する原因は、ファンダメンタル分析によって解明することができる場合があります。そのため、相場の動向を理解するためにも、ファンダメンタル分析を確認することが重要です。特に、経済指標発表前後や、重要なイベントが控えている場合には、注意が必要です。
これは年間の機関投資家、中央銀行、財務省などの公的機関の発表年間スケジュールをカレンダーに入力して、その時間での取引は避ける(またはストップロス設定を忘れずに置く)ことで大きな損失を回避することが可能です。
マーケットは基本的に過去のデータをもとにしたテクニカル指標通りに値動きをする性質があるようにも思えるので、基本的にはテクニカル指標と重なるポイントでは一部利確やよくわからないポイントではエントリーを控えるなど、一歩引いた見方をすることが生き残るポイントの一つとも言えるでしょう。
以上のようなポイントに注意しながら、大陽線が発生した場合には慎重に動くことが重要です。相場の変動に対して、冷静に対応することが勝利への近道となります。