題名は難しそうですが、シンプルで簡単な話です。普段”哲学”という者に興味関心がないひとにもわかりやすく書いていこうと思います。
「哲学」というテーマを日常的に聞くことはないと思います。ですが、哲学というものは常に人生に寄り添っているものです。
世の中の”成功者”と言われている人は、例外なく自分の哲学を持っています。多くの経営者や、優れた能力の人を見てきましたが、それぞれ自分の趣味や仕事に対して哲学を構築しています。
今日は日常的に哲学を取り入れるメリットとやるべきこと、注意点をお話ししていこうと思います。
結論からお話しすると、僕自身も”哲学”に興味をもち、哲学的な発想を意識して日常に取り入れるようになってから、思考が冴えていくように感じています。また起こる出来事に対しても冷静に対応できるようになりました。
また精神的にも楽になって、ストレスを感じにくくなったのもあります。肉体的にも精神的にも、日頃の仕事にも活かせる哲学という学問。
日常に取り入れることでのメリットはたくさんあります。
目次
- 哲学ってなに?
- 哲学を取り入れるメリット
- 注意点、やるべきこと
- まとめ
1 哲学って何?
哲学とは「今見えている現実のもの(現象)を遡って考えて、その原因を探求する学問」です。
つまり「今〇〇があるけど、なんでこれがあるの?」というWhy?の思考です。ある出来事に対して、Why?Why?と突き詰めていくものが哲学という認識でいいかと思います。
少し難しい話をすると「哲学とは自然界に存在する、今ある物質的な形に、その現象を現した力の法則と、その究極的な原因を追求するもの」だとされています。
例えていうなら日常で目にしているものを当たり前のものと思わずに、なんでも疑問をもち、当たり前を疑い、自分の中での結論を出すために思考を続けることだと言えます。
僕たちが受けてきた教育というのは基本的には科学的な方面での教育なので1+1=2という論理を学びます。また年号を記憶したり、単語を記憶したりとかの教育方法ですので、哲学的思索に慣れていないんです。
ではここで一つの例で、哲学的思索を初めてみましょう。哲学を始めるうえでまず知っておかなければならないことがあります。それは下記の言葉です。
哲学の究極のテーマ
”宇宙”というものは人間が創ったものではない。同時に人間並びにすべての生物は、”宇宙”ができてから後に”宇宙”が創ったものではない。
上記の通りです。いきなり本題というか、本質の言葉ですね。
もちろんこれが分かるということは人生悟っているということなので、すぐに分かるわけもありませんし、わからなくてもいいと思います。この答えがわからない問いをひたすらに考え抜いていくのが哲学です。
そして誰にも正解がわからないものだと言えます。あくまでも哲学というのは自分の心が納得した自分だけの結論でいいんです。
宗教の話になりますが、宗教には唯神論と汎神論というものがあるそうです。
・唯神論・・・はじめに神がいて、神がこの宇宙を創ったという考え方
・汎神論・・・宇宙ができてから、その中に神が現れたという考え方
どちらも神を相手に考えているところが面白いところです。科学が発達していなかった時代に生まれた宗教であれば無理のない考え方だと思います。
今となっては科学が発達し、宇宙の誕生についてもかなり追求できていますので、宗教や神様を頼らなければいけないような時代ではありません。神様とか仏様とか見たことも聞いたこともありませんので、説明ができるはずないんですよね。
ちなみに先ほどの究極のテーマについての哲学的思索をするためのキーワードは以下です。
今のような形のある”宇宙”の前に、すでに形のない”宇宙”があった
これが中村天風がインドの山奥で2年半修行してたどり着いたもののようです。ここからはかなり深い話になっていきますので、また別の機械に書いていきます。本を紹介していますので、気になる方は読んでみてください。
2 哲学を日常に取り入れるメリット
僕が哲学を取り入れて日常で良くなったと思うメリットを挙げてみます。
- 心が強くなった
- 当たり前を疑うようになり、今まで気付けなかったビジネスチャンスを見つけられるようになった
- 日常に感謝できるようになった
・心が強くなった
哲学を学び、自分というものの存在価値を見いだすことができるようになりました。誰しもが生まれてきたことには意味があるということを信じられるようになって、自尊心、自分を認められる気持ちになりました。
これは心を強くする上で必要な要素ですが、それらが手に入るようになりました。おかげでうつ病を克服することができました。
2 当たり前を疑うようになり、今まで気付けなかったビジネスチャンスを見つけられるようになった
哲学を取り入れるようになって、普段ビジネスで考えていたことももっと深掘りするように癖がつきました。
今までの仕事の在り方、ビジネスモデルなどを「なぜこのやり方なのか?」と考える癖がついて「そもそもなぜこのビジネスが存在するのか?」など考えるようになり大局的に物事を捉えられるようになります。
またこのビジネスは本来どうあるべきなのか?など自分自身に問いかけるようになります。その結果サービスの内容もより向上していき、取引先からも感謝の声をいただくようになりました。
・ 日常に感謝できるようになった
個人的にこれが一番のメリットです。普段当たり前にあるものをもう一度考察することでそのありがたみを感じることができた経験を一つや二つは誰もが持っていると思いますが、その回数が圧倒的に増えました。
そうすると日常を感謝の気持ちで過ごすことができるので、精神的にも安定します。昔はすごく怒りやすかったのですが、それもなくなりました。
気持ちが安定していると、自分自身のみならず、周囲の人にもいいことがあるようです。周囲の笑顔が増えました。もう一度言いますが、一番のメリットです。
3 注意点、やるべきこと
哲学を取り入れる上での注意点とやるべきことについて説明したいと思います。
・やるべきこと
信じる心を養うことです。養うと言いますが、実は生まれた頃の赤ちゃんの頃はとても綺麗な心を持っています。素直に信じる心で真っ白です。その赤ちゃんのような心で取り組むことが必要です。
大人になると色々なことを見て、感じて人格形成しますが、哲学を取り入れる際に「目に見えないものを信じる力」は必要になります。
例えばあなたの部屋にある空気は目に見えませんが、確かにそこにあります。
また他の例えを出すと「地球は太陽を中心として、回っていて自転もしている」という話を聞いた時に見たこともないのに「そうなんだ!」と素直に聞くことができたと思います。その時の気持ちに戻ることが重要だということですね。
・注意すること
哲学を学んだからといって急に人生が好転するわけではありません。むしろ好転するための準備が整ったという状態だと思います。
何をするにも共通しますが、継続して考察をすることが重要です。やったりやらなかったりというのが一番時間を無駄にしますので、コツコツでいいので少しづつ哲学的な考え方を取り入れていくのがベターだと思います。
4 まとめ
哲学的な話をする人が周囲にいないと学ぶ機会もなく、難しいと思われがちですが、前出の究極のテーマのようなものじゃなくても普段の生活の中で考えなければいけないことはたくさんあると思います。
当たり前のことを当たり前と捉えずに、感謝すべき対象だと気づくことができれば、一つ哲学を理解したといえる状態になるのではないでしょうか?
まずは理解のしやすいマンガなどで取り組むといいと思います。
終わります。